2014/02/09

インタビュー和訳:HELLFEST(2014.2.03)

いつも通りの拙い出来となっておりますが,インタビュー記事を翻訳してみました。。


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掲載日:2014年2月3日
掲載元:HELLFEST INTERVIEW - POWERWOLF
取材日:2013年9月26日
インタビュアー:Keuf
インタビュイー:Matthew Greywolf,Falk Maria Schlegel


私たちがドイツの友人達と面会したのは大きなコンサートホールの中だった。
そこでPOWERWOLFのマシュー・グレイウルフ(リードギタリスト)とファルク・マリア・シュレーゲル(キーボーディスト/オルガニスト)は,15分ばかりのインタビューに応じてくれた。インタビューの時間が短かったのは,今夜のショーが4つのバンドの出演という過密スケジュールになっていたからなんだ。この日,POWERWOLFはMAJESTY,BATTLE BEAST,ASHES OF ARESの3バンドを特別ゲストとして会場に招いていたのだから。
素敵な笑顔と共に(そして手にはよく冷えたウエルカム・ビールが握られていたよ)マシューとファルクに迎えられ,インタビューを始めるために別室へと移動した。写真の許可は下りなかったよ。なぜなら着替えやメイクといった「ミュージシャン」としての支度が済んでいなかったからね。


初めてのHELLFEST出演を6月に迎えるけれど,HELLFESTについては知っている?

マシュー:もちろん!数々の素晴らしいバンドが共演する,豪華ラインナップの大きなフェスティバルだろ!

ファルク:俺たちはこの時を待っていた。ついにHELLFESTの出演が決まって光栄だよ!

マシュー:そう,俺たちはHELLFESTでの演奏を本当に心から楽しみにしているんだ!

まだあなたたちを知らないフェスティバルのファンたちのために,このバンドについて簡単に紹介していただけますか?

ファルク:一言でいうと,俺たちはへヴィーメタルバンド。ただ,ライブは壮大な曲と大きなメタル・ミサ(※)っていう,特別な儀式になっているけどね。どういうことかはユーチューブでチェックしてくれよ,たくさんの映像があるから(笑)
※管理人注:原文はHeavy Metal messですが,おそらくHeavy Metal massの誤りだと思われます

マシュー:足を運んで,いい時間を過ごし,ショーを楽しんでくれ!俺たちの言いたいこと,分かってもらえたよね。楽しむことを忘れないでくれ!

ファルク:そうさ!俺たちの音楽はへヴィー・メタルなんだ。とんでもなくへヴィーなメタルだよ!デス・メタルじゃないぜ,ヘヴィー・メタルだ!

歌詞について,メインテーマとして探究しているものは何ですか?また,それは何故ですか?

マシュー:俺たちの歌詞は,「ヴァンパイア」と「狼」と「血」が主題になっているんだ。それには2つの理由があるんだけど,まず第一に,俺たちはこれらのテーマに非常に興味を持ってる。例えば,私生活の中でこれが題材にされた物語を読んだりとかね。俺たちはみんな,ヴァンパイアとか狼とか血っていうものが描かれた本が好きなんだ。それから,このテーマはメタルにぴったりだから,っていうのが二つ目の理由。俺たちは歌詞に社会問題とかを綴って歌いたいとは思わない。ありきたりだし,そういうのは多くのバンドがやっていることだからね。俺たちがみんなに提供したいものは,狼とそれに纏わることを盛り込んだ特別な物語なんだ。POWERWOLFはこれらのテーマと共に歩んできたし,自分たちがやっていることに楽しみと喜びを得ているよ。

ファルク:ああ。古き良きヘヴィー・メタルを楽しんでいるんだ。

POWERWOLFというバンド名はどのように決まったの?

マシュー:うーん,難しい質問だな・・・俺たちの結成は10年前だっていうのは知ってるよね?もう覚えてないよ!(笑)本当のところはどうだったのか・・・今はもうわからないけど・・・そうだな,君がPOWERWOLFって名前を耳にしたとき,演奏される音楽がどんなものなのかすぐに想像できるだろう?言葉での説明がいらないじゃないか。俺たちは,へヴィー・メタルという音楽の血筋をあしらった名前が欲しかったし,シンプルな名前はすぐに覚えられて,しかも忘れない。それがPOWERWOLFという名前なんだ。

パワー・メタル界にPowerwolfは何をもたらしたと思いますか?つまり,あなた方の音楽スタイルにおける一番の特徴と,他のバンドとの一番の違いは何か,ということなんだけど。

マシュー:ある意味では,俺たちの音楽はパワー・メタルかもしれないな。でも,俺たちには独自のサウンドがある。アッティラの持つ素晴らしい歌声,これが他のメタルバンドとの違いさ。それと曲中で奏でられるチャーチ・オルガンもバンドのサウンドを独特なものにしている。言わば,パワー・メタルという音楽界において,俺たちはかなり特殊な音楽性を生み出しているんだ。

ファルク:俺たちはドイツによくあるパワー・メタルバンドとは違う。そういうバンドも好きだけど,それとPowerwolfは全くの別物なんだ。アッティラの歌声と,オルガンがあること,そして俺たちのショーがそうさせているんだよ。

パワーメタルバンドについて,特にドイツのバンドについて話題にしましょう。私たちは去年(2013年)の4月にHELLOWEENにインタビューを行いましたが,彼らの音楽について,どのように考えていますか?

マシュー:彼らの音楽には感謝しているんだ。ジャーマン・メタルというサウンドの先駆者が,彼らという素晴らしいバンドなんだから。この間のツアーでは,彼ら(のライブ)のために予定を空けたんだ。俺たちは彼らの功績を尊敬しているよ。

最新アルバムのPreachers of the nightですが,今までのアルバムとの一番の違いは何でしょう?

マシュー:同じさ!なんにも変わっていないよ!(大笑い)それはある意味,自分たちが一番好きな音楽のスタイルを貫いているってことなんだ。よく聞かれるよ,「何か新しいことを始めないのか?」って。その答えも同じさ。「必要ないね!俺たちは今まで通りでいくよ,だって自分たちがやりたい音楽を祝福して(生み出して)いるんだから。」このアルバムに取り掛かることで今までとは違う何かが生まれた,なんてことはなかった。本当に自分たちがやりたいようにやっていて,そしていい曲を書きたいと思っているだけさ。俺たちは違う何かを始めるのではなくて,自分たちにできる最高の曲を作り出すことに努めていくよ。

ファルク:Preachers Of The Nightは少しテンポアップした,と言うことはできるね。これまでにリリースしたアルバムの中で,最もヘヴィーな1枚になっているんじゃないかな。

ショーの前に行う習慣となっていることはありますか?

マシュー:ああ。いくつかあるね。みんなでお気に入りの特別な曲を聴くようにしているんだ。

ファルク:例えばGUNS N’ ROSESのParadise Cityなんかを好んで聴いてる。

マシュー:今夜聴く曲は何にするかってまだ決めてなかったけど,BON JOVIかGUNS N’ROSESの曲がいいな。ステージに出る前には円陣を組んで,ライブに向けてエネルギーを高めているよ!

ツアー中の雰囲気はどう?気分転換の時間は十分に取れていますか?

マシュー:今日がツアーの初日なんだ。前回のツアーでは,訪れた都市の空気を存分に味わえるような時間を作るようにしていたよ。残念ながら,今日はパリを十分に味わえなかったけれど・・・だから通りを散歩してきた。その土地で感じた雰囲気をステージに持っていくためにね。

あなたにとってファンとの繋がりを保つための最善の方法は何ですか?ギグ?それとも他の何か?

マシュー:もちろんウェブツールも利用しているけど,個人的にはライブの後にファンたちと会う方が好きだな。ヘヴィー・メタルのショーでの体験を共有するんだ。ショー後の特別な時間がみんな本当に大好きなんだ。ファンと会うことができるのは感動的だよ。

ファルク:うまくいったショーの後にファンと交わすビールが実に美味い!(笑い)

マシュー:フェイスブックも,俺たちのファン・コミュニティと情報を共有する「現代的」なツールだね。

あなたが選ぶとっておきのアルバムを5枚教えてください

マシュー:ああ,いいよ。俺から言うから,ファルクは考える時間があるな!(笑い)
1- SAVATAGE:Gutter Ballet
2- OZZY OSBOURNE:Diary Of A Madman(俺が初めて聴いたヘヴィー・メタルのアルバムなんだ)
3- IRON MAIDEN:Seventh Son Of A Seventh Son
4- GOREFEST: False
5- BLACK SABBATH:オジーをヴォーカルにした全てのアルバム。新しいものも含めてね。

ファルク:じゃあ俺の番な!
1- GOREFEST: Erase
2- IRON MAIDEN: Piece Of Mind
3- TIAMAT: Wildhoney
4- MOONSPELL: Wolfheart
5- KREATOR: Extreme Aggression
それからFORBIDDENにNEVERMOREだろ,あとは・・・(大笑い)

HELLFESTの話題に戻りましょう。(2013年9月19日に)第1弾アーティストとして発表されたバンドを知っていますか?この中に高く評価しているバンドと,そうではないバンドはある?

マシュー:それは何とも言えないなあ・・・

ファルク:マシュー,CARCASS好きじゃないか,ほら!

マシュー:ああそうだ,俺CARCASSが好きなんだよ!どのフェスティバルでも一緒だったんだけど,運の悪いことに出演時間が重なっていてね。だからHELLFESTでは違う時間だったらいいな。そしたら彼らのライブパフォーマンスをじっくり楽しめるよ!それで・・・(彼はかなり困惑しているようだ)ちょっと聞きたいんだけど・・・このDEATH(※)っていうのは・・・どういうことなんだい?トリビュートバンドってこと?

そうだよ。チャックは亡くなってしまったから・・・

マシュー:ありがとう,わかったよ(彼は安心したようだ)。それにしても豪華なラインナップだ。HELLFESTのいいところはプログラムが豊富なところだと思うよ。本当に凄い,最高だ!
※管理人注:DEATHはチャック・シュルディナーによって結成されたアメリカ出身のメタルバンド。中心人物で,ギタリスト兼ヴォーカリストであったチャックは,2001年に脳腫瘍によって34歳という若さでこの世を去った。

最後にHELLFESTの観客に向けて一言お願いします

マシュー:オーケー。HELLFESTで皆と大規模なヘヴィー・メタル・ミサを執り行えるのは,俺たちにとっても格別の体験になるだろう!会場で会おう!

ファルク:ああ!Powerwolfのヘヴィー・メタル・ミサが君を待ってる!

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